〈未来を呼び掛ける声は現在の自足を高揚するぶんだけ詩情です〉

詩情が変わる
私の詩情はどこからくるのか
私の詩情はなぜ詩という形をとるのか
私はどこで詩の形に出会うのか
未だものごごろついたとき、枯れ葉のあいだを駆け抜けて
人の通りと人の広場のあいだの秘密の通り、秘密の広間
人の時間にそこに居ない抜け道
ただそこに居る以上なにもしないのです
なにも未来を見ませんし、胎の内のように自足して満足します
   夢を見るのです
未来を呼び掛ける声は現在の自足を高揚するぶんだけ詩情です
ハリネズミになった私の詩情です

2015-06-09 麻井シキ

どんだけ未練なんだ( ,,Ծ ◡ Ծ,,)

〈詩は言葉を失っているので〉

詩は言葉を失っているので
もしかしたら特別なことかもしれませんけれど
たぶん言葉は人の皮膚と目と耳の受け容れから自由だからです
言葉はわたしが名前をしらないなにかを関係としてしか四肢とかかわらないので
私は詩を失っているので
ただの普通のことですけれど
言葉を失った詩は詩を失いますから
そこには技法しか残りませんが
技法は詩の公理を定理にするためだけのものですので
詩を失った私の詩作機械にすぎません
詩人は学校をたてた墓に死んでいます。

2015-06-09 麻井シキ

いつから接続詞のあとに。がつかないとおもっていた?( ,,Ծ ◡ Ծ,,)